青江 誠一郎(アオエ セイイチロウ / AOE Seiichiro)

研究テーマ一覧

穀類の摂取による高血圧症の予防効果と腸内代謝を介したメカニズムの研究

本研究は,昨年度まで有効性を検証してきた穀類について高血圧症の予防効果を検討する。従来の高血圧症の予防効果は,食品では主にアンジオテンシン変換酵素の阻害作用を介する研究がほとんどであった。本研究は,インスリン抵抗性による血圧上昇,脂肪細胞の機能破綻によるアンジオテンシノーゲンの過剰分泌を抑制することによる血圧上昇抑制効果を新たなメカニズムとすることに新奇性がある。さらには,インクレチンの一つであるGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)の分泌促進による血圧低下作用についても検討する。本研究により,メタボリックシンドロームの病態である脂質異常症,高血糖に高血圧が加わり,評価が完成する。

研究様態 研究年度 研究制度
個人研究 2016年-2019年 科学研究費補助金

農研機構「機能性を持つ農林水産物・食品開発プロジェクト」 高β-グルカン大麦および小麦全粒粉を用いた食品開発と健康機能性の検証

β-グルカン高含有大麦、小麦全粒粉を活用した低GI食品の開発を行うと共に、動物・ヒト介入試験により耐糖能改善、内臓脂肪蓄積抑制効果を検証し、メタボリックシンドローム予防効果が期待できる食品を開発する。

研究様態 研究年度 研究制度
国内共同研究 2013年-2015年 農林水産業特別試験研究費補助金

穀類の摂取による抗炎症作用の臓器間クロストークの研究と有効成分の探索

本研究では、食餌応答性の高い肥満モデル動物の構築の成果、ならびに肥満に伴う脂肪細胞の初期炎症状態を調べる動物実験系の確立の成果(科学研究費補助金の成果)を活用して、β-グルカンやアラビノキシランを含有する穀類(エン麦、大麦、ライ麦など)の摂取が消化管機能を介して、脂肪組織のみならず肝臓、膵臓の炎症を抑制する作用を有するか検討する。次に、穀類のどの成分に効果があるのか、有効成分の特定を行う。最後に、その他の穀類の中から、玄米、黒米、あわ、ヒエ、アマランサスなどの成分分析を行い、有効な穀類の選抜を行う。

研究様態 研究年度 研究制度
個人研究 2012年-2015年 科学研究費補助金

「いわゆる健康食品の有効性の評価に関する研究」

肥満予防効果をメタボリックシンドロームと関連させながら,評価モデルマウスの選択を行ってきた。これまでにC57BL/6J(通常),KK(肥満-糖尿病),STRマウス(肥満-高脂血症)を用いた評価系の構築ならびに脂肪組織に対する食品成分の関与について検討した。

研究様態 研究年度 研究制度
国内共同研究 2004年-2006年 厚生労働科学研究費補助金

内蔵脂肪型肥満に及ぼす脱脂乳並びにその成分の影響に関する影響

ミルクカルシウム(MCP-PP複合体)は腹腔内脂肪の蓄積を抑制することが認められた。本結果はミルク特異的であり、メカニズムの1つとして、ミセル性リン酸カルシウム(MCP)の形態やミルクカルシウム(MCP-PP複合体)の生体利用性の高さが考えられた。

研究様態 研究年度 研究制度
個人研究 2006年- 畜産技術開発事業

食餌応答性の高い肥満動物モデルの構築と抗肥満作用を有する食餌因子の探索

ヘテロ型ノックアウト(ob/+)マウスの食餌応答の検討をした結果より、肥満に伴う脂肪細胞の機能に及ぼす食餌成分の影響を調べる場合、ob/+ヘテロマウスの方が高脂肪食に対する応答性が良い可能性が示唆された。レプチンノックアウトマウスのヘテロ型(ob/+)とワイルド型(+/+)マウスの食餌応答の比較をした結果、遺伝子の因子よりも脂肪エネルギー比の影響が強いことが示された。
C57BL/6系のレプチン受容体ノックアウトマウスのヘテロ型(db/+)とワイルド型(+/+)マウスの食餌応答の比較を行った結果、ob/+マウスよりもdb/+マウスの方がワイルド型との差が大きく、高脂肪食においてその差が大きかった。以上の結果、C57BL/6J系のマウスを用いた肥満モデルを考える場合、db/+マウスを用いるのは感受性の面で有用であると推定した。
 KSJ系のdb/+マウスをC57BL/6Jマウスと6世代以上交配させて、糖尿病のバックグランドを消失させたB6系のdb/+マウスの作成を完了した。本マウスを用いて機能性素材の評価を行っている。

研究様態 研究年度 研究制度
個人研究 2006年-2008年 科学研究費補助金

内蔵脂肪型肥満に及ぼす脱脂乳並びにその成分の影響に関する影響

Ca摂取量が同一の場合、ミルクCaの方が炭酸Caよりも腹腔内脂肪蓄積抑制効果が顕著であった。摂取量の比較ではCaの形態よりも摂取量が大きく影響を及ぼすことが認められた。また、Ca摂取量の低下はインスリン分泌あるいは感受性に影響して脂肪蓄積に影響した可能性が示唆された。KKマウスを長期飼育すると糖尿病の悪化に伴い、インスリン分泌不全を起こし、脂肪組織の萎縮と全身の衰弱が認められたが、ミルクカルシウムは炭酸カルシウムに比べてインスリン分泌の節約や感受性の改善により進行を遅らせる可能性が示された。MCP-PP以外の成分として、脱脂粉乳群および全脂粉乳群に含まれる乳糖、乳清タンパク質、可溶性カルシウムのいずれかが腹腔内脂肪の蓄積を抑制することが認められた。また、レンネットカゼイン群はMCP-PPを含んでいるが顕著な効果は見られなかったことから、他の乳成分との共存により肥満を抑制する効果が促進されると推測した。

研究様態 研究年度 研究制度
個人研究 2007年- 畜産技術開発事業

高β-グルカン大麦粉の健康維持機能性評価と製品化技術の開発

高β-グルカン大麦由来の機能性成分について、血糖値上昇抑制作用、コレステロール低減作用および免疫賦活化作用等に関する効果を細胞および動物レベルで調べるとともに、試作品を用いたヒト健康維持機能試験を実施し、機能性効果に関する科学的根拠を得る。
高β-グルカン大麦粉の抗メタボリック機能の評価
生活習慣病予防・改善効果を検証するため、β-グルカン高含有大麦粉について、肥満モデルマウスへの経口投与によるインスリン抵抗性ならびに腹腔内脂肪の細胞肥大化の抑制作用の評価、高コレステロール血症モデルマウスへの経口投与による血清コレステロール上昇抑制作用ならびに動脈硬化抑制作用の評価を行う。

研究様態 研究年度 研究制度
国内共同研究 2009年-2010年 農林水産業特別試験研究費補助金

肥満に伴う脂肪細胞の初期炎症状態を調べる動物実験系の確立と食餌予防因子の探索

本研究では,これまで基礎的知見を蓄積したモデル動物を用いて,軽度肥満における初期炎症状態を評価できるバイオマーカーと測定タイミングを探索することを前半の目的とする。具体的には,炎症性マーカーとして脂肪細胞由来のTNF-α,IL-6,アディポネクチン,肝臓由来のC反応性タンパク質などを検索する。初期炎症段階では分泌量に差がないことも想定されるのでこれらサイトカインのmRNA発現量やマクロファージを誘導するMCP-1などのmRNA発現量も検討する。また,これらの上流に位置するインスリン分泌にかかわるインクレチン(GIP,GLP-1)やグレリンの分泌量または遺伝子発現も調べていく。
第一段階として,摂取期間,サンプリングのタイミングなどを検討し,動物実験によるメタボリックシンドロームの予防効果を評価できる実験系を構築する。
第二段階として初期炎症状態をモニターできる初期変動マーカーを探索する。
第三段階として本評価系を用いて疫学調査の上では有効とされる穀類,乳製品やエビデンスの乏しい健康食品素材などを用い,どのステージにおいて有効なのかについて,食品素材の作用を高感度に検出していくことが研究期間内の到達目標である。

研究様態 研究年度 研究制度
個人研究 2009年-2012年 科学研究費補助金

乳成分による肥満モデルマウスのインスリン抵抗性改善効果に関する研究

レンネットカゼインよりミセル性リン酸カルシウムを調製し,2系統の高血糖を呈するマウスに投与し,インスリン抵抗性の改善効果を調べることを目的とする。またMCP-PPの作用に加えて,乳糖の影響も併せて検討する。

研究様態 研究年度 研究制度
個人研究 2010年- 畜産対応研究

学校法人大妻学院 千代田キャンパス(本部):東京都千代田区三番町12番地
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